・会社員で給料を上げたい人
・やりたいことが特になくなんとなく働いている人
・就職活動の学生
・転職を考えている人
・副業をしたいと思っている人
・副業でなかなか稼げない人
『転職と副業のかけ算』の概要と著者紹介
「転職アドバイスが的確すぎる!」
「motoさんの発言を参考にしたら年収が上がった!」
など、各種SNSで圧倒的支持――!年収240万円の地方ホームセンター勤務から、4度の転職と副業を駆使して年収5000万円を稼ぐようになった「次世代型サラリーマン」の初の著書。
扶桑社公式サイトより引用
『転職と副業のかけ算』は扶桑社より2019/08/09に発売されました。ページ数は239ページ。
著者のmotoさん(本名:戸塚俊介さん)は長野県出身の会社員。
短大卒業後、地元長野県のホームセンターに就職し、当時の年収240万円からキャリアをスタート。その後4度の転職を繰り返し32歳5社目で年収1000万+副業年収4000万円を稼いでいるとんでもない人です。
この本はそんな著者がこれまで培ってきた仕事術・転職術などのノウハウや、会社員向けの副業の見つけ方・稼ぎ方がまとめられています。
本の帯には【「次世代型サラリーマン」のモデルケース】と書かれており、稼ぎ方というよりも令和時代の会社員の生き方についてのヒントになるのではないでしょうか。
『転職と副業のかけ算』の内容紹介
この本では著者のmotoさんの経験を元に、年収を上げ続ける転職や副業の考え方がまとめられています。
その中でも、私が興味を持ったポイントを3つご紹介します。
給料はもらうものではなく「稼ぐもの」
基本的に会社員は、毎月固定の給料が月に一度同じ日に支払われます。
そのためほとんどの会社員は給料は「自動的に会社から支払われるもの=もらうもの」だと思ってしまいます。
しかし、今の時代、会社も組織も自分のキャリアを保証してくれません。
大企業=安定の時代は終わりを迎えようとしており、今は順調にな会社でも数年後、数十年後にはなくなっているかもしれません。
なので、これからは「生き残る力」を自分自身が身につけておく必要があるのです。
これからの時代における「安定」の定義は「企業への依存」ではなく、「個人で稼ぐ力」にシフトしていくと思っています。
『転職と副業のかけ算』P.20
「自分はいつだって転職できる」「どんな環境でも、自分でお金を稼げる」「給料以外に収入がある」という状態を実現していくことが「本当の安定」に繋がります。
『転職と副業のかけ算』P.23
つまり、どの会社でも活躍でき、個人でもお金を稼げる状態こそが、これからの会社員の生き方に必要なことだと述べています。
会社員でも常に経営者の目線を持っておく
どの会社でも活躍でき、個人でもお金を稼げる状態を保つうえで必要なのは、
「自分という会社を経営する目線を持つ」という自分自身を会社に見立てて考える思考を持つことです。
motoさんはこれを自分株式会社と呼んでいます。
これは、所属している会社を経営する目線というわけではなく、
②家賃・食費・通信費=経費
①-②=実際の利益
この考え方でいくと、多くの人の売り上げは、自分が在籍する企業の給与のみになっていると思います。しかし、今の時代は主要取引先に切られたら倒産してしまうような経営状態は健全ではありません。経営者として、給与とは別の収入源も確保しなければならず、そのために副業が必要になってくるのです。
『転職と副業のかけ算』P.73
なので会社員でも個人事業主・フリーランスのような考え方をもっておくことが重要になるのではないでしょうか。
私も会社員だけの収入だけだと満足いかないと思ったので、副業のためにこのブログを開設しました。
大事なのは「働く形態」なのではなく、「自分がどう働くか」
新卒でホームセンターに入社したmotoさんは、会社で様々なチャレンジをしながらスキルを磨き、いつでも転職できるように自分の市場価値を高めていきました。
そうすることにより、今の会社よりもさらに給料の高い会社に転職を繰り返すことで、年収を上げることに成功しました。
と同時に、Twitterで自身の転職のノウハウを発信し続けフォロワーを増やし、その転職術などをまとめた副業のブログやnoteがヒットし、副業収入が得られるようになりました。
今では副業を法人化し、本業以上の収益を得るようになりましたが、それでも会社員を辞めるつもりはないそうです。
その理由をmotoさんは次のように述べています。
多くの人は、高い年収を得るというと「起業して社長になる」とか、「投資で一発当てる姿を思う浮かべると思います。しかし、、実際にサラリーマンを辞めて起業したり、高額な投資をするのは難しい。僕も、そんな一人です。
そこで僕は、「サラリーマンでいること」のメリットを享受しながら、個人でお金を稼ぐという「手堅い立ち位置」を取り、生涯年収を増やす道を選びました。『転職と副業のかけ算』P.4
副業で本業並みの収入を得るようになれば、独立して起業したりフリーランスになるのが最近の主流となってきています。
しかし、「起業・フリーランス=楽して稼げる」ではありません。
今の日本はまだまだ、税金や社会保険などは会社員の方が手厚いですし、社会的評価も高いのは事実です。収入も安定して月々入ってきたものが無くなり、一気に不安定になります。
なので私もmotoさん同様に、副業で稼げるようになったからとはいえ、無理して会社員を辞める必要はないんじゃないかなと、思いました。
サラリーマンという形態が社畜なのではなく、働くうえでの「スタンス」が問題
『転職と副業のかけ算』P.224
会社に依存せず、副業や社会活動を通じて活躍することは社畜ではないのです。
むしろ、会社員で得た経験などを副業に活かし、副業で得たことを本業に逆流させるようにするなど、本業と副業をかけ合わせ、「個人としての稼ぐ力」を高めていくようにすれが重要なのだと思います。
まとめ/『転職と副業のかけ算』を読んだ感想
本を読んだ正直な感想は「この人すごすぎ・・・」とい思いましたw
10代のころから稼ぐこと・上を目指すことにどん欲に生きていたことに衝撃を受け、今の自分、学生時代の自分と比較してしまいました。
学生時代のうちにもっと働くことについて考えていればよかったな・・・と後悔しつつも、今この本を読んで働くことについて考えることができて良かったとも思っています。
この本の内容はあくまでもmotoさんの経験から得たノウハウであるので、すべての人に当てはまる話ではありませんが、会社員として働きながら副業をやっていこうと思っていた自分にとても刺さる内容でした。
「転職」とも書いていますが、学生の方も是非読んで「働くこと」について考えてみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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