2022年夏、「リコリス・リコイル」(通称リコリコ)というアニメが放送されました。
このアニメがめちゃくちゃ面白くて僕の中でもアニメファンの間でも話題となりました。
ジャンルは(非)日常系×美少女×バディガンアクション。
コメディとシリアスのバランスがとてもよいストーリーに加え、キャラクター・作画・演出・音楽などどれをとってもほんとに素晴らしいです。
そんなリコリコ全13話のサブタイトルの英語の意味が気になったので調べてみました。
また、サブタイトルの意味が本編とどう関わっているのかも少し考察してみました。
ちなみに結構ネタバレありです。
- 第1話「Easy does it」
- 第2話「The more the merrier」
- 第3話「More haste, less speed」
- 第4話「Nothing seek, nothing find」
- 第5話「So far, so good」
- 第6話「Opposites attract」
- 第7話「Time will tell」
- 第8話「Another day, another dollar」
- 第9話「What’s done is done」
- 第10話「Repay evil with evil」
- 第11話「Diamond cut diamond」
- 第12話「Nature versus nurture」
- 第13話(最終話)「Recoil of Lycoris」
- 考察:「リコリス・リコイル」の意味とは
- おまけ: Ordinary days
- まとめ
第1話「Easy does it」
意味:(あわてず)ゆっくりやれ、落ち着け、(そんなに)怒らないで、かっかするなよ
1話で千束とたきなが初めて会う回。
このサブタイトルは、DAからの転属されたばかりでまだ喫茶リコリコや千束のペースにうまくなじめてないたきなに対して、千束が思ってそうな言葉を表しているような気がします。
第2話「The more the merrier」
意味:多ければますます愉快
新キャラのクルミが登場し、たきなに続き喫茶リコリコに新しいメンバーが加わった回。
メインキャラが出そろい、これからさらに賑やかになりそうだという意味が込められているのかも。
また、敵キャラのロボ太が初登場し、対立組織側もますます盛り上がっていくという意味もあるかもしれません。
第3話「More haste, less speed」
意味:(ことわざ)急がば回れ
神回オブ神回。
DAへ戻れず居場所が無いと落ち込み悔しがるたきなに対して、千束が焦らず、リコリコでのみんなとの時間を試してみないかと優しく励ますシーンがとても印象的です。
千束
「今は次に進む時。失うことで得られるものもあるって」
「それでもここがよければ戻って来たらいい。遅くない…まだ途中だよ。チャンスは必ず来る。その時したいことを選べばいい」
この言葉はまさに「急がば回れ」という意味がぴったりです。
それにしても英語になるとかっこよく聞こえるのはなぜなのか。
第4話「Nothing seek, nothing find」
意味:何も探さなければ、何も見つからない
まさかのパンツ回。
なんやかんやあってたきなのパンツを買いに行こうという回です。
結果的にかわいいパンツが見つかった(らしい)ので何より。
これは自分にあう下着を探してみよう。ちゃんと探さなければ見つからないよ。
そういう意味が込めれらてるのではないでしょうか。
すみません冗談です。
千束がDAを抜けた理由。それは人探し。
それを踏まえてのこのサブタイトルなのではないでしょうか?
(いや、もしかしたらホントにパンツを探すという意味もあるかもしれませんが)
第5話「So far, so good」
意味:今のところ順調
千束の秘密が判明したり謎の組織・アラン機関の動きがあるなど、物語の大きな動きがあった回ですね。
実はこの回まで千束は圧倒的な強さを見せて敵を制圧していましたが、次回以降ピンチになる場面が出始めます。
まだ順調に依頼をこなしており、今のところは平和という意味と、アラン機関の作戦が順調という二つの意味が込められているのかも?
第6話「Opposites attract」
意味:反対のもの同士は引き合う
千束とテロリストの真島がついに直接対決をする回。
後々わかることですが、真島も千束と同じくアラン機関から支援を受けたアランチルドレンだったのです。
同じアランチルドレンですが、才能を千束は人助け、真島は殺し屋と全く違う道を選んだ2人。
水と油の2人が交じり合うまさに「反対のもの同士が引き合った」回でした。
また、この回は真島とロボ太が手を組んだり、ロボ太とクルミのハッカー対決があったり、千束とたきなが同棲お泊りしたりと何かと「バディ」や「対」がテーマになった回なような気がします。
第7話「Time will tell」
意味:時がたてばわかる
まさかのBL回。
さすがリコリコ。女の子同士のバディだけじゃなくて男同士のバディ(意味深)回も入れてバランスとってくるとは。
え?このおっさんずラブ回の良さがわからない?
どうやらあなたには早かったようですね。いずれ時がたてばわかるようになります。
冗談は置いといて、千束がずっと探していた人はアラン機関の吉松氏だったということがついに判明した回でした。
しかし、正体が判明するも、その真実は感動ではなく少し寂しくあっけないものでした。
なぜ千束に10年も正体を隠していたのか。
そして、アラン機関の本当の目的とは。
秘密を知りつつも話すことができないミカ。
それは時がたてばわかるようになるのでしょうか。
第8話「Another day, another dollar」
意味:(1)今日も相変わらずだよ。(2)生活のため。
まさかの○ん○回(自主規制)。ホントくそだった。
どうしてリコリコはまじめなシリアス回のあとにふぜけた回をぶっこむのか。(いいぞ!もっとやれ!!!)
この回は喫茶リコリコでの日常コメディ回だったのですが、スタッフの遊び心がふんだんに盛り込まれた演出や構成がすばらしい回でした。(特にたきながうっかりSNSを見て真実に気づくシーン)」
表では喫茶店運営、裏ではリコリコの任務をこなす、今日も相変わらずな日常回。
と思いきやラストに前半のドタバタとは違ってまさかのシリアス展開へ。
まさか不穏な気持ちでED曲を聞くことになるとはなあ・・・。
第9話「What’s done is done」
意味:(ことわざ)覆水盆に返らず。一度起きたことは元に戻すことができない
物語が大きく動きいよいよ最終章へ突入した回。
アラン機関の手により余命2ヶ月となってしまった千束。
そこで明かされる千束の過去と心臓の秘密。
一番苦しい状態であるはずなのに「自分でどうにもならないことで悩んでもしょうがない」と、常に明るく元気にふるまう千束。
起きてしまったことは仕方がない。残された時間を受け入れて全力で生きる。
そんな千束の運命や気持ちを表したタイトルなのではないでしょうか。
第10話「Repay evil with evil」
意味:悪には悪で報いる
テロリストの真島の計画がついに動き出した回。
悪人を事前に抹消・隠蔽し平和を保つDAとその戦闘員であるリコリス。
果たしてそれは正しい正義かそれとも悪か。
真島の本当の目的はリコリスの存在を世間に知らしめることなのか・・・。
それはそうと、千束の晴れ着姿に全俺が泣いた・・・。
第11話「Diamond cut diamond」
意味:(知恵・悪知恵など)しのぎを削る好勝負
ついに真島と千束の最終対決へ突入した回。
吉松を救出するべく旧電波塔に突入した千束の前に真島が立ちはだかる。
千束は相手の動きから行動を予測し弾を避ける能力があるが、その目をふさぐため暗闇で戦いを仕掛ける真島。
暗闇でも優れた聴覚を持つ真島が優位な状態となり、防戦一方の千束。
そこへ、千束の身を案じ、DAの作戦を抜け出したたきながかけつける!(登場がかっこよすぎた・・・)
と同時にエンディングへ。
え、体感10分しかなかったんだけど????
第12話「Nature versus nurture」
意味:自然対育成(人間は遺伝子によって決まるのかそれとも育った環境で決まるのか)
参考:nature or nurtureとは
加えて、自然対育成(Nature versus nurture)の意味は以下記事を引用します。
nature versus nurtureが何かといえば、versusはバーサス、つまりnature VS nurtureのことです。natureは天然、nurtureは養育で、人の性格は生まれつきのものか、それとも育った環境によって決定されるものかということを表します。要するに氏か育ちかという意味です。
心理学では昔から議論されている古典的なテーマで、性格を決定づけるものに関しての意見が戦わされており、これがnature VS nurture debateと呼ばれています。
参考:nurtureの意味・読み方・使い方|vs nature・英語例文も
真島の陰謀を阻止するべく、千束とたきながDAと共闘する回。
吉松は千束が唯一生き残る手段である人工心臓を自分の体に埋め込んでいた。
千束が助かるためには吉松を殺さなければならない。
しかし、千束は「命を粗末にするやつは嫌いだ」と言い、吉松を殺すことを拒む。
救ってもらった命で人を殺すことなどできなかったのだ。
吉松からもらった時間で、精一杯生き、リコリコを通して人々に笑顔を届け、たきなに会えることができた。
千束という人間は、生まれもった才能よりも、吉松からもらった時間で得た経験や出会いで構成されている。
そういった意味を込めたタイトルなのではないでしょうか。
第13話(最終話)「Recoil of Lycoris」
意味:リコリスの反動・反発
千束と真島の最終決戦の回。
自然な秩序を破壊するリコリスに対し、テロリストとして破壊を繰り返し世界のバランスをとってるという真島。
殺しの才能を世界のために役立ててほしい吉松。
その2人に対し、千束は生まれ持った才能がありつつも世界を変えることに興味はない。
世界より大切なものがいっぱいある。
住んでいる町、喫茶リコリコ、コーヒーのにおい、仲間、友達。
それが千束の全てあり世界がどうとかそんなものは知らない。
「私を必要としている人にできることをしてあげたい」
「そしたらその人の記憶の中に私が残るかもしれないでしょ。いなくなったあとも。」
寿命が短い千束だからこその考え方・価値観だと思いました。
考察:「リコリス・リコイル」の意味とは
意味:
リコリス→彼岸花
リコイル→あとずさりする、ひるむ、後退する。または、射撃した時に伝わる銃の反動のこと
この作品のタイトル「リコリス・リコイル」の意味に関してですが、直訳すると「彼岸花」と「跳ね返り・反動」の組み合わせです。
最初は「リコイル」は銃をメインに戦うリコリスたちのイメージに合わせてつけられたのではと思っていました。(リコリス・リコイルっていう語呂もいいですし)
しかし、最終話「Recoil of Lycoris」を見終えた後、私には違った見方が生まれました。
与えられた才能、理不尽な運命に対抗し、自分の好きなもの・生き方を見つけて楽しく生きるという、「アラン機関や運命への反発する千束の物語」という意味が込められているのではないでしょうか。
※あくまでも個人の感想です
おまけ: Ordinary days
意味:平凡な日々
小説『リコリス・リコイル Ordinary days』のサブタイトル。
まとめ
というわけで、アニメ「リコリス・リコイル」のサブタイトルの英語の意味を調べてみました。
今回調べてみてサブタイトルにはいろいろな深い意味が込めれているのだなと知ることができました。
リコリコに限らず英語のサブタイトルのアニメや漫画はたくさんあると思うので、みなさんも好きな作品の気になるサブタイトルがあったら調べてみてはいかがでしょうか。
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