先日眼科に行き「色覚異常」と診断されました。
子どものころからなんとなくそんな気がしており、今まできちんと診察を受けたことがなかったのですが、「なんとなく」を「はっきり」とさせたかったので今回しっかりと診断してきました。
そもそも色覚異常とは
皆さんは色覚異常、色覚障害という言葉はご存知でしょうか。
「色弱」「色盲」とも呼ばれる色の判別がしにくい目の症状のことです。
男性に多い症状らしく、日本人男性20%、女性5%が色覚異常らしいです。
といっても「色が見分けられないの?」「信号は大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、
人によって色の見え方はさまざまです。
私の場合全く色が分からないというわけではなく、はっきりとした赤、黄、青、緑、黒、白などは区別ができます。
美術の授業で習った12色相環の区別も分かります。
しかし、黄色・橙・黄緑の区別がつかないときがたまーにあります。
濃い青と紫も同様です。
薄い色や似たような色などの境界線が分かりづらいのです。
ちなみにこの色覚異常ですが現在有効な治療法はありません。
しかし、この異常の程度は悪化することはなく、他の目の病気にかかるなどはほとんどないそうです。
気づいたのは小学生の頃
色を判別しづらいと感じたのは小学生の頃。
図工の授業のとき、グループで大きい色画用紙を使って工作をしたときでした。
私にはどう見ても水色に見える紙を他の人たちは緑というのです。
また、黒板の文字が赤チョークで書かれると見えづらく、たまに緑のチョークで書かれるとほとんど何も見えないときがありました。
教科書の大事な部分を蛍光ペンでマークするときはピンク色を使う人が多い中、私は見えづらいため黄色で引いていました。(他の人からは「逆に見えづらい」と言われたこともありました。)
また、弟も同じ色覚異常らしく、私よりも色の判別が苦手です。
(「灰色の服を選んでいたつもりが実はピンク色だと周りに言われた」と言ってました)
実際に困ること
私の場合は、軽度の症状のため日常生活では困ること少ないですが、先ほどの小学生の頃の例のように、他人と話すときに色の認識のズレが起きる時があります。
また、スマホやゲーム機の充電ランプ(赤・黄・緑)、コンサートライトのような実態を持たない光の色はとても分かりづらいです。
オタクだった自分は学生時代のころよく声優さんのライブに参加していました。ライブではファンは声優・キャラクターのイメージカラーのコンサートライトを振ることがお決まりとなっています。
しかし、そのライトを暗闇で照らすと先ほどあげた黄・黄緑・橙・青・紫の判別がつかず、黄色を振っていると思っていたらよく見たら橙だった、青だと思っていたら紫を振っていたということが多々ありました。
色覚異常はどうやって検査するか
眼科で「色が正しく見えているかどうか検査をしたい」といえば簡単に検査をしてくれます。
私の場合、”石原表”と呼ばれる色のモザイクの中に書かれている正しい数字を答える検査と、
“パネルD-15”という15色のパネルを、基準となる色に近いと思うものから順に並べていくという二つの検査をやりました。
この石原表を使った検査はネットで気軽に検査ができます。
こちらのサイトでも診断ができますので気になる方はやってみてください。
→色覚テスト(Vonvon)
ちなみに私は3問目からすでに何が書いてあるか分かりません。
まとめ/あまり知られていないけれど知ってもらいたい
今回、少しでも色覚異常がいろんな人に認知されればいいなと思って記事を書きました。
私は色の見分けがまだ付く方ですが、正常の人とは見え方が違うためやはり困ることは時々あります。
全く色の識別ができない人もおり、よく電車の路線図や地図などを分かりやすいように色で分類されたりしていますが、あれが逆に分かりづらいという人も少なからずいます。(私もときどき分かりづらいときがあります。)
とはいえ、一般的には色で区別、分類することは便利で分かりやすいためそれが当たり前のように使われています。
色覚異常の人が正常な見え方ができないと同時に、
正常な見え方の人も色覚異常の人の見え方が分からないのです。
そのため中々周りに認知されず、苦しい思いをしている人も少なからずいるのです。
もしあなたの周りに色の見え方が違うなという人がいたら、軽く指摘する程度にとどめておき、
お互いが理解して生きやすい環境が作られる世の中になれたらいいなと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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