有川 浩『塩の街』を読んだ感想。

本レビュー

突然ですが、あなたには大切な人はいますか?

家族?友人?それとも愛する人でしょうか?

今回紹介する本は、愛する人を守るために世界を救う物語です。

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塩の街/有川 浩(ありかわ ひろ)

有川浩さんといえば『図書館戦争』『植物図鑑』など多くの作品がドラマ化、映画化されており、ご存じの方は多いと思います。

この『塩の街』は有川浩さんのデビュー作です。

第10回電撃小説大賞<大賞>を受賞し、最初はライトノベルレーベルの「電撃文庫」から刊行され、後により一般向けとしてハードカバー版が刊行されました。(後にハードカバー版が文庫化し、「角川文庫」から発売されています)

ジャンルはSFラブストーリー。

ある日突然、謎の巨大な塩の結晶が世界中に落下。塩が世界を埋め尽くしていき社会が崩壊していく中で、偶然出会った男と少女が様々な人たちと出会い、別れ、そしてあることがきっかけで大きく運命が動き出します。

SF×ラブストーリーですが割合的には4:6くらいで、崩壊していく世界での人間ドラマがメイン。内容も難しすぎず、かといって甘すぎない感じで、個人的には恋愛の“愛”成分が多いと感じました。

恋愛ものですが、青春ドラマの甘酸っぱさよりも、どちらかといえば“絆”寄り。

SFや恋愛が苦手な人でも楽しめる内容だと思います。

個人的には、後半の4編から成る番外編「その後」が好きです。
むしろ後日談が本編なのでは?と思ったくらい。

この『塩の街』を含めた『空の中』『海の底』と合わせた三冊が自衛隊三部作と呼ばれています。

その後『図書館戦争』シリーズへと発展していく有川浩先生の原点となりますので、
気になった方は是非読んでみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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