現在公開中の劇場アニメ『グリッドマンユニバース』を見てきました。
めちゃくちゃよかったです。
なんだろう、例えるなら「アベンジャーズ/エンドゲーム」を見終えたかのような満足感と満腹感があります。(伝わるのか?)
さっそく感想を書いていきます。(長いです)
当然ですが、ネタバレ有の感想になりますのでご注意ください。
大前提:私のグリッドマン歴
映画公開前に私が見ていたのは『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』のみ。
原作の特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』は未履修でした。
未履修でも特に問題なく見ることができましたが、映画を見終わったときに、
やっべ特撮ドラマ版も見なきゃ!
となりましたw
結構いろんなところに特撮ドラマ版の小ネタが多かったらしく、特撮ドラマ版を見たあとにもう一度見るともっと楽しめると思いました。
先に見ておいた方が楽しみが増えたかもしれませんが、映画を見て「特撮ドラマ版も見たい!」と思う気持ちになったくらいこの映画がとてもよかったということです。
ちなみに私は1993年の4月に生まれています。
奇しくも『電光超人グリッドマン』も1993年の4月に放送開始。
ほぼ同い年の存在なわけなので何か運命的なものを感じます。
まさにシリーズ集大成
『グリッドマンユニバース』では『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』。二つの作品がついに交り、双方の作品に出てきたキャラクター達が再集結しました。
「いやいやみんなでてくるやん!」
「ちょっとちょっとこっちはもうおなかいっぱいだよ!」
となりながら見てましたw
うれしかった再登場その①
ガウマさん結構序盤で出てきたwww
しかも新世紀中学生のレックスとして再登場!
てっきりダイナレックスに取り込まれたままかと思っていたけどちゃんと実体化してきて蓬も再会できてよかったよかった。
『SSSS.DYNAZENON』では最初出会ったときはちぐはぐだった2人の距離でしたがどんどん近づいていき、最終的に兄貴のような存在のような関係になったのがよかったですね。
見ていた自分にとっても良き兄貴分だったのでいなくなったのは悲しかったけど再登場してくれたのはうれしかったです。
ガウマとの再会で涙ぐむ蓬の姿にはぐっと来ました・・・。
うれしかった再登場その②
『SSSS.DYNAZENON』でアンチくんと怪獣少女アノシラス2代目ちゃんがナイトと2代目となり成長した姿で再登場していました。
しかし、その2人は『SSSS.GRIDMAN』とは別宇宙の人物(怪獣?)であることが判明。
中盤で以前のような少年少女の姿で再登場してきました。
割と2人のこの姿も見慣れていたので個人的にまた見れてうれしかった。
個人的に2代目ちゃんが「するんでしょ?告白?」
と裕太を煽って(?)各々気まずくなるシーンが好き。
アンチくんと2代目ちゃんのおかげで裕太たちがこの宇宙の真実に気づいたので、ある意味この二人によって宇宙は守られたといっても過言ではない?
細かくは覚えてないんですが、「人は作りだした虚構・虚像・フィクションを信じる唯一の生命体」の話のくだりがなかなか興味深かったです。
あれは作品内での話でもありますが、この映画本体や現実世界『GRIDMAN UNIVERSE』のことも指しているのではないでしょうか
うれしかった再登場その③
映画を見る前に誰でも一度は思ったでしょう。
「この映画にアカネは再登場するのか?」と。
そう思っていたあなた、おめでとうございます!
アカネ再登場!!!うれしい!!!
そして思っていた以上にがっつり絡んできた!!www
てっきりちょっと出てきて助けてくれるだけかと思ってたら、魔法少女のように変身し、かつて自身を操っていたアレクシス・ケリヴを逆に操りみんなとともに戦うことになるとは!
変身した姿はまるで怪獣優生思想のような衣装を身にまとっていましたが、確かにかつてアカネ自身が怪獣を作り出し操っていたので納得です。
しかもなかなかエチエチな服装だった
アカネはこのシリーズ、もとい『SSSS.GRIDMAN』にとってはなくてはならない存在だったので出てきてくれてホントにうれしかった。
戦いの後のアンチとのやりとりと六花の思いはなんだか切なかった・・・。
アカネが自分の世界に帰ったあと、友達とゴミ拾いをするなど、自分の居場所や仲間ができていました。
よかったねアカネ。
こうした前回出てきたキャラの再登場だけでなくその後の姿も見せてくれるのがよかったですね。
Youtubeで上がっているUNIONのPVは『SSSS.GRIDMAN』の後日談ですのでまだ見ていない方はぜひ。
未回収のものを回収
まさかの登場
前作『SSSS.DYNAZENON』でガウマの口から出てきた「姫」という存在。
過去の話やガウマの口でしか出てこず、結局その正体は不明でしたが、映画でまさかの登場。
しかも結構「え、なんでいんの?」とぬるっと出てきてびっくり。
いや、そんなゆるい感じでええーんかーい。
まあこのゆるっとした感じがシリーズのよさでもありますが。
姫と再会するというガウマの目的の一つも達成できてよかったです。
また再会できるといいですね。
ちなみに姫の声は『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』でEDを担当していたい内田真礼さんでした。
主題歌を担当していても出演をしていなかったのですがここに来てキーマンをご担当されていました。
人として守るべき物3つのもの
『SSSS.DYNAZENON』でガウマがたびたび「この世の中には、人として守るべき物が三つある!」と言っており、に1つ目は「約束」2つ目は「愛」でした。
しかし、3つ目をいうときに毎回邪魔が入ったりして結局本編では3つ目は不明のままでした。
その「人として守るべき物三つのもの」を教えてくれた姫が登場し、ついに3つ目が明らかになりました。
約束と、愛、そして賞味期限!!!!!!
って賞味期限かーい!!
ネタかと思ったらラストで蓬とも同じことを言っており、これがネタなのか本当かどうかさらに怪しくなったwww
いつかこれが本当にそうなのかどうか明かされる日が来てほしいですね。
つまり続編希望。
いちゃいちゃしやがって・・・
この作品は特撮・ロボットアクション要素のほかに少年少女たちの恋愛・成長などの青春物語という側面があります。
青春群像劇が大好きな自分にとって各キャラクターの掛け合いや関係性の掘り下げとかは大好物。
『SSSS.DYNAZENON』では正式に付き合うことになった蓬と夢芽ですが、『SSSS.GRIDMAN』では裕太と六花の関係はとくに決着がつくことがなくテレビ放送が終わってしまいました。
しかし、ついに裕太は六花に告白する決心をし、六花に告白するべく、世界を救うべく戦います。
それにしても裕太は最初から最後までずっとめちゃくちゃヒーローしてた。
『SSSS.GRIDMAN』1話では変身することに戸惑っている裕太に対しグリッドマンが「説明はあとだ」と言ってなかば強引に変身していましたが、逆に映画では裕太がグリッドマンに対し「説明はあとで!」と言ってみんなを守るために変身していました。
グリッドマンのときの記憶が無いにも関わらず迷いもせずみんなを守るために戦う姿は清々しい。
やっぱり裕太はヒーローの素質があったんじゃないかな?
最後の敵も倒し、無事に告白も成功したところで映画は終了。
あーあーもじもじしやがって!てぇてぇなぁ!!
映画の後日談は劇場版2週目の入場者プレゼントの「書き下ろしボイスドラマ付きイラストカード」で描かれるとのこと。
いやーこの二人がどういう結果になるのかめちゃくちゃ気になる~~~!!
早く次のシリーズがあれば見てみたい!
それと合間で蓬と夢芽のほどよいいちゃいちゃぶりもてぇてぇ。いいぞもっとやれ。
ラストの夢芽の表情も可愛かったですね。
バトルシーン感想
『GRIDMAN UNIVERSE』キャラクター、特にヒロインが話題になりますが、やはりこれは特撮アニメ。
怪獣VSヒーローのバトルが熱い熱い!!
重力を感じる表現
演出で個人的に好きなのは怪獣やグリッドマンたちなどが着ぐるみを着て動いているような動き方をしているところ。
高速で動いたり空飛んだりはしていますが、キックをしたりジャンプから着地をしたときに重力を感じたり、巨大である以上モーションがゆっくりになったりなどの表現がまるで実写の特撮のような動きになっていう表現がいいですよね。(この表現伝わるか?)
2代目ちゃんは怪獣少女
怪獣少女のアノシラス(2代目)ちゃんがついに怪獣化(というよりほぼメカ)
名前はサウンドラスというらしい。(おそらく音+アノシラス)
その姿は先代のアノシラスにそっくり。
シャッター部分が空いてでかい顔が出てきたときは笑っちゃったw
祭りじゃ!祭りじゃ!
『SSSS.DYNAZENON』を見たとき一度は思ったでしょう。
「ダイナゼノンとグリッドマン合体してほしいな」
そう思っていたあなた、おめでとうございます!(2回目)
ちゃーんと合体しました!
幼少期にウルトラシリーズは見てこなかったのですが、戦隊シリーズは見ており、おもちゃの超合金で遊んでいた自分にとって、合体変形したり武器やパーツの交換を見てめちゃくちゃ熱くなりました。
我ながらいまだに童心は忘れてないんだなー。
最終決戦ではグリッドマン、ダイナゼノンだけでなく、ゴルドバーン、アシストウェポン、サウンドラスにアレクシス・ケリヴも加わり全員集合のお祭り騒ぎ!!!ww
なんかもうこれでもかというほどアクションや変形合体を見せてくれたので見てるこっちはいい意味でおなかいっぱいw
いやーすごかったすごかった。
逆に途中で冷静になって作画スタッフの心配になりました。
ホントにすばらしい映画をありがとうございました。
主題歌×主題歌×主題歌
映画を見る前に一度は思ったでしょう。
「前作主題歌のUNIONとインパーフェクトが流れたら熱いよな~」
そう思っていたあなた、おめでとうございます!(3回目)
ちゃーんと流れました!
ダイナレックス+ガウマ隊の復活に「インパーフェクト」が流れ、続いて「UNION」、そして最終対決で「uni-verse」と怒涛の主題歌ラッシュ。
何この映画、見たいもの全部見せてくれるじゃん。最高じゃん。
そして映画を見た後はぜひ主題歌を歌っているオーイシマサヨシさんのYoutubeチャンネルで上がっている「uni-verse [Official Video]」を見てください!
Music Videoの制作は雨宮哲監督をはじめとしたアニメ制作スタッフが作られており、映像と歌詞が相まってすごくエモいです。
【考察】「原作 グリッドマン」の意味
映画のエンディングの最後に「原作 グリッドマン」と表記されて「ハッ!!」と気づいたので勝手に考察。
このアニメグリッドマンシリーズ(『GRIDMAN UNIVERSE』)の原作は「グリッドマン」と表記されています。
なぜ、特撮ドラマの「電光超人グリッドマン」と表記せず、「グリッドマン」という表記なのか?
作品内ではグリッドマンの力によって蓬たちの世界のなどいくつもの宇宙が作られました
同じように私たちの現実世界でも『SSSS.GRIDMAN』をはじめとした、メディアミックス作品(『SSSS.DYNAZENON』やスピンオフなど)などいくつものグリッドマンシリーズがあります。
グリッドマンによって作品内でも私たちの世界でもさまざまな宇宙(=メディアミックス)が生み出されてきたわけですね。
制作側がを意図したものか、後付けなのかはわかりませんが、こうした作品と現実とを重ね合わせた表現として「原作 グリッドマン」という意味なのではないでしょうか。
こんな風に語っておいて実はどこかで真実が語られていたらすみません(恥ずかしい・・・)
終わり:時代は変わる 僕らも変わる
久々にアニメ映画を劇場で見ましたが「自分オタクでよかったなあ」と映画を見ながらふと思いました。
最初の『SSSS.GRIDMAN』が放送されたのは2018年。『電光超人グリッドマン』の放送から25年経ったときでした。
あれからさらに5年。
『電光超人グリッドマン』から今年で30年という節目の年で、映画としてよみがえったグリッドマン。
『電光超人グリッドマン』をリアルタイムでは見てきませんでしたが、大人になってこうしてまた特撮ヒーローに胸を躍らされる日が来るとは。
アニメという形ですが、グリッドマンもゴジラ、仮面ライダー、戦隊ヒーロー、ウルトラマンなどと同様長く続くシリーズになるといいですね。
時代が変わり私たちも変わっていきますが、変わらない気持ちはいつまでも持ち続けたいものです。
映画はきれいに終わりましたが、まだまだ語られていない話や後日談などがたくさんあります。
それらがまた新たな形(ユニバース)で見られる日が来ることを心待ちしながら、過去シリーズやスピンオフを見ていこうと思います。
以上長々と語ってしまいました。
ここまでの話に付き合ってくださった皆様ありがとうございました。
おまけ:購入物など
つい買ってしまった映画パンフレットと第1弾特典
第1弾特典の中身はヒロインズでした。
見ることはできませんでしたが、劇場総集編の分のパンフレットも買ってきました。
過去のシリーズは各種配信サイトで視聴可能!
アニメ『SSSS.GRIDMAN』をAmazon Prime Videoで見る
アニメ『SSSS.DYNAZENON』をAmazon Prime Videoで見る
『電光超人グリッドマン』は現在Prime Videoでは視聴できませんが、DMMTVなどで視聴可能です。
『グリッドマン ユニバース』の公式サイトで配信情報が確認できます。↓
2023/4/19発売予定のコミカライズ↓
ムック本↓
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